日頃パソコン・Macを使っていて、ある日それは突然やってくる。
大切なファイルを誤って消してしまうという事。エラーが起きてファイルが消失してしまうという事。
誰だってそんなヒヤリとした経験は1度や2度くらいあるはず。
そんな時のために定期的なバックアップが必要なのだが、そのバックアップもリアルタイムに取られている訳ではない。
もし事故が起きてしまった時に役に立つのがデータの復元ソフトだ。
これがあれば「最悪の場合」に陥ってしまってもデータが戻ってくる可能性がグンと高まる。
そこでEaseUS(イーザス)のデータ復旧フリーソフト「Data Recovery Wizard」を紹介する。
Data Recovery Wizardであらゆるデータを復旧
- バックアップをせずにゴミ箱を空にしてしまう
- シフトキー+デリートキーで完全に削除してしまう
- 右クリックから削除を押してしまった
- パーティションを初期化・フォーマットをしてしまった
- 工場出荷状態にしてしまった
- ハードディスクの損壊やシステム障害などの物理的要因によって、データが消失してしまった。
- OSの再インストールによって、データが消失してしまった
などといった例にもこのソフトが役に立つ。
対応フォーマットは画像、ビデオ、オーディオ、ドキュメントなど、多様なファイルに対応する。
消失前に上書き保存されていない限り、高い復元率が期待できるそうだ。
このソフトはオンラインで購入する事ができ、ダウンロード後すぐにインストールし使用する事ができる。
また、復元前にはファイル形式も指定する事ができ、データの一覧をプレビューする事も可能だ。
一度購入すれば永久にソフトの無料アップグレードも保証されているのも良いところ。
エディションの違いについて
エディションは3つに分類されており、
- 無料版
- プロフェッショナル
- テクニシャン
となっている。機能の違いは以下の通り。
Data Recovery WizardFree | Data Recovery WizardPro | Data Recovery WizardTechnician | |
指定したフォルダからのデータの復元 | ○ | ○ | ○ |
誤削除やフォーマットの誤操作によって消失したデータの復元 | ○ | ○ | ○ |
様々なファイル形式の復元に対応 | ○ | ○ | ○ |
ノートPC、ラップトップ、ハードディスク(外付け含む)など、多様なデバイスに対応 | ○ | ○ | ○ |
誤削除されたデータ、非表示になったデータ、RAWになったファイルシステムの復元 | ○ | ○ | ○ |
永久無料アップグレード | ー | ○ | ○ |
永久保証の技術サポート | ー | ○ | ○ |
クライアントへのサービス提供 | ー | ー | ○ |
復元可能データ容量 | 500MB、SNSに本ソフトをシェアすると、更に1.5GBを追加(合計2GB) | 制限無し | 制限無し |
ライセンスの種類 | ー | 1台 | 無制限 |
価格 | 無料 | 9,750円 | 58,000円 |
※執筆時点ではプロフェッショナル版のキャンペーン中で8,900円となっている。
実際に使ってみる
今回はプロフェッショナル版を使用して実際の使用感をみてみたいと思う。
個人情報満載なので対象以外はモザイクだらけですみません・・・
インストールを終え、ソフトを起動すると このようなホーム画面が表示される。
ここでは対象となるドライブ(HDD・SSDなど)を選択する。
今回テストするのは「SSD2nd」ドライブの画像ファイルだ。
(ちなみにこのSSDは普段Photoshopなどのキャッシュ専用ドライブにしている。)
このケースでは「生活のなる木のヘッダー画像を消してしまった!なんとか復旧したい!!」という例。
テスト環境は、ファイルを消去し、ゴミ箱を空にするを実行した状態だ。
スキャンするとこのような画面になる。
左下には残り時間が表示され、右には過去に削除してしまったファイルなどが表示される。
残り時間が表示されるが、この時間よりだいぶ早く終わる印象だ。
スキャンが終わると削除されたファイルがずらっと並ぶ。
ありました。これです。このファイルです。
このファイルを選択し、「リカバリー」ボタンを押す。
すると「どこのフォルダに復元するか」を選択する。
結果「Recovered data 1-01 01_01_11」のようなフォルダが作成され、対象のファイルが復元される。
データも何事もなかったかのようにきちんと復元されていた。
簡単!
総評。使ってみてどうだったのか
結論から言うと大満足だった。
非常に使いやすく出来ている。何より解りやすい。
多くのリカバリソフトはインターフェイスも解りにくく一般向けではない単語も出てくるので詳しくない人には難しかったりするものも多い。
小さなファイルなら無料版でも充分だろうが、少しでも容量のあるファイルならプロフェッショナル版を利用したいところ。
またMac版も用意されており、Windows環境Macintosh環境どちらであっても問題ない。
今回は小さな画像ファイルを復元したが、実務で使っている数GBのデータも復元出来た。
仕事で使う用途であれば迷わずプロフェッショナル版を選ぶべきだ。
特にクリエイティブ業界のクリエイターなら理解してくれるだろう。
意味が分からないままに作業ファイルが消失・・・なんて事を経験した人も多いはず。NASのデータはゴミ箱に行かず即削除とか・・・(機種 設定による)
”二回目の作業は速い”とはいえ、同じデータを同じように編集していくのは時間も労力も無駄。なによりツライ。
こういった事故に対する備えは必要不可欠であろう。
僕の本業はCGイラストレーターだ。
日頃からワークステーションを使い、制作をし続けている。
作業ファイルも膨大で、一つでも欠けてしまうと思うと気が気でならないものだ。
普段はバックアップを外付けHDDに取り、かつNASにも定期的に自動バックアップを取っている。
僕はこの仕事を10年以上続けているが、経験則から言うと本当にふとした時に事故はやってくる。
今回このソフトを使用してみて、改めて「不測の事態に備える」というのを再認識させられた。
別にプロ向け用途であってもなくても、ファイルの消失という事故に対して備えはしておいた方がいいとも思う。
ちなみに、上記で述べたバックアップには同じメーカーEaseUsの「EaseUS Todo Backup Workstation」を使用している。
こちらも使いやすいソフトなので併せてチェックしてほしいところだ。
動作環境
公式ページより
動作環境の基本情報とハードウェア関連の情報
- OS: Windows 10, Windows 8.1, Windows 8, Windows 7, Windows Vista, Windows XP, Windows Server 2016, Windows Server 2012, Windows Server 2008, Windows Server 2003
- ファイルシステム: FAT(FAT12, FAT16, FAT32), exFAT, NTFS, NTFS5, ext2, ext3, HFS+
- CPU: x86系以上
- RAM: 128 MB以上
- ディスク空き容量: 32 MB以上
対応するデバイス一覧
PC/ノートパソコン | HDD | 外付けHDD | USBメモリー | RAID |
デジタルカメラ | ミュージックプレーヤー | メモリーカード | CF/SDカード | iPod |
ビデオカメラ | ビデオプレーヤー | Zipドライブ | Microカード | ペンドライブ |
SSD | そのほか |
対応するファイル一覧
ドキュメント | DOC/DOCX、XLS/XLSX、PPT/PPTX、PDF、CWK、HTML/HTM、INDD、EPSなど | |||
画像 | JPG/JPEG, TIFF/TIF, PNG, BMP, GIF, PSD, CRW, CR2, NEF, ORF, RAF, SR2, MRW, DCR, DNG, WMF, RAW, SWF, SVG, RAF, DWG, ARW, RW2, DCR, KDC, ERF, 3FR, MEF, PEF, SRW, X3Fなど | |||
ビデオ | AVI、MOV、MP4、M4V、3GP、3G2、WMV、MKV、ASF、FLV、SWF、MPG、RM/RMVB、MPEGなど | |||
オーディオ | AIF/AIFF、M4A、MP3、WAV、WMA、APE、MID/MIDI、OGG、AAC、RealAudio、VQFなど | |||
Eメール | PST、DBX、EMLXなど(Outlook、Outlook Expressなど) | |||
そのほか | アーカイブ(ZIP、RAR、SIT、ISOなど)、exe、SIT/SITX、HTMLなど |
イーフロンティア EaseUS 復元 by Data Recovery Wizard 1PC